エアブラシ練習に使う紙はこれ!!私が長年使ってる紙で保存もできる
エアブラシの練習はコピー用紙でも始められます。ただし、車・バイクのパーツ、ヘルメット、スマホケースなど、塗料を吸い込みにくい素材へ描くことを目標にするなら、コピー用紙だけでは本番との違いが大きくなります。
私が長年使っているのは、王子製紙のPODグロスコート158(A4・158g/m²)です。表面に塗料が残るため、出しすぎや近づけすぎが結果に表れやすく、本番に近い塗料のコントロールを練習できます。
- 点・線・エアブラシの操作に慣れるだけなら、コピー用紙から始めてもよい
- 塗料を吸い込みにくい素材への本番を意識するなら、グロスコート紙が練習しやすい
- 作品として残すこともでき、額装やラミネートで整理しやすい
- 紙が変わっても、換気・保護具・塗料の取扱説明は必ず守る
もくじ
エアブラシの練習用紙は目的で使い分ける
コピー用紙がまったく使えないわけではありません。最初にエアだけを出す感覚や、点・線・グラデーションの手の動きを覚えるなら、身近なコピー用紙でも練習できます。
一方で、コピー用紙は塗料を吸い込みやすいため、少し多く吹いても表面にたまりにくく、きれいに見えることがあります。その感覚のまま塗料を吸い込みにくい素材へ吹くと、塗料が広がる、飛び散る、垂れるといった違いが出ます。
基礎操作を気軽に始める紙と、本番に近い塗料の出し方を覚える紙を分けて考えるのが分かりやすいです。エアブラシのセッティングから順に練習したい方は、エアブラシ練習の始め方もあわせてご覧ください。
本番を意識した練習にPODグロスコート158を使う理由
私が使っているPODグロスコート158は、コピー用紙より厚く、表面に光沢のあるコート紙です。A4サイズなら練習場所を確保しやすく、描き終わった紙をファイルへまとめることもできます。
※上の画像に表示されている価格は、スクリーンショットを撮影した当時のものです。現在の価格とは異なる場合があるため、最新の価格・送料・在庫は各販売先で確認してください。
おすすめする一番の理由は、塗料が紙へすぐに吸い込まれず、吹いた量が表面に残ることです。出しすぎれば広がりや垂れが出るため、距離、ニードルの引き量、手を動かす速さを本番に近い感覚で見直せます。
私は白いグロスコート紙をスプレーガンで黒くし、十分に乾燥させたあと、その上へエアブラシで描く練習にも使っています。
紙の表面処理、使う塗料、希釈、乾燥時間によって結果は変わります。最初は端で試し吹きをし、強く曲げたりこすったりする用途には使わないでください。

※販売先によって枚数、送料、在庫が異なります。似た名前の厚さ違いもあるため、型番と坪量を購入前に確認してください。
動画でコピー用紙・グロスコート紙・硬い素材の違いを見る
次の動画では、コピー用紙とグロスコート紙へ同じエアブラシで線を描き、さらにアルミ複合板とも比べています。塗料を吸う紙では目立たなかった出しすぎが、吸い込みにくい表面ではどのように現れるかを確認できます。
「塗料が滑る」とは、吸い込まれず表面に残ること
ここでいう「塗料が滑る」は、紙そのものが滑るという意味ではありません。コピー用紙では塗料が繊維へ吸い込まれますが、グロスコート紙やアルミ複合板では塗料が表面に残ります。
そのため、同じ距離・同じ塗料の出し量で吹いても、吸い込みにくい面では粒の飛び散りや垂れが見えやすくなります。これはグロスコート紙が描きにくいのではなく、現在の吹き方を隠さず見せてくれるということです。
線を左から右へ描くと、コピー用紙とグロスコート紙で塗料の残り方に違いが出ます。
さらにアルミ複合板を並べると、グロスコート紙と同じように塗料が表面へ残り、出しすぎた部分は垂れています。
本番で塗料が多すぎると感じたら、圧力だけで解決しようとせず、塗料の出し量、対象物との距離、手を動かす速さを一つずつ見直します。圧力の基準と吹付中の合わせ方は、エアブラシの空気圧の考え方で詳しく解説しています。
塗料の種類や希釈から見直す場合はエアブラシ用塗料の選び方、持ち方や洗浄もまとめて確認する場合はエアブラシ初心者レッスンを参考にしてください。
練習だけでなく作品として保存できる
グロスコート紙は、練習した紙を見返すだけでなく、そのまま作品として残せる点も便利です。私がグロスコート紙へ描き、100円ショップの額へ入れて保管している作例では、現在も目立つ劣化なく保存できています。
アルミ複合板とグロスコート紙のどちらにも作品を仕上げられています。素材は違いますが、練習段階から吸い込みにくい面の塗料コントロールに慣れておくと、本番へ移りやすくなります。
退色や変色は、塗料、紫外線、湿気、額の材質、保管期間で変わります。直射日光と高温多湿を避け、長期保存を保証するものではない点には注意してください。
作品が増えたらラミネートしてA4ファイルへ
作品が増えると、すべてを額へ入れるのは場所を取ります。私は塗装が十分に乾燥した作品をラミネートし、A4ファイルへまとめています。
- 塗料を製品指定の時間まで十分に乾燥・硬化させる
- 作品の端や失敗した紙で、熱と圧力による変化がないか試す
- 紙とフィルムを合わせた厚さが、ラミネーターの対応範囲内か確認する
- 問題がなければラミネートし、熱が取れてからA4ファイルへ入れる
塗料やクリヤーの種類によっては、熱で表面が変化したりフィルムへ貼り付いたりする可能性があります。大切な作品へいきなり行わず、必ず同じ材料の試し紙で確認してください。


※ラミネーターとフィルムは、販売ページで型番、対応サイズ、対応フィルム厚、在庫を確認してください。作品への使用結果は塗料と乾燥状態によって異なります。
塗料を使う練習で守ること
- 塗料に合った換気設備を使い、周囲へのミストの飛散を防ぐ
- 塗料・シンナーの製品表示や安全データを確認し、指定された保護具を使う
- 火気や火花の出る機器を近づけない
- 紙や塗装面を十分に乾燥・硬化させてから、額装やラミネートを行う
少量の練習でも、安全対策は本番と同じです。特に溶剤系塗料は、使用製品の換気・保護具・保管方法を優先してください。
まとめ:最初はコピー用紙、次はグロスコート紙でもよい
- コピー用紙は、エアブラシの操作に慣れる最初の練習に使える
- 本番に近い塗料の残り方を練習するなら、PODグロスコート158が使いやすい
- 出しすぎや垂れが見えることも、塗料のコントロールを覚える材料になる
- 描いた紙は額装でき、十分に乾燥させて試せばラミネート保存もできる
最初から高価な材料をそろえる必要はありません。コピー用紙で基本操作を覚えたあと、本番素材との違いを感じた段階でグロスコート紙へ移る方法でも大丈夫です。










