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もくじ
エアブラシ前の足付け
塗装には足付けが必要です。
足付けは、塗装を密着させるために重要な工程になります。
ここで、適当に手抜いてしまうと塗装後、剥がれやすくなったり、マスキングで塗りわけ時剥がれ、耐久性もなくなってしまいます。
足付けには、サンドペーパー、耐水ペーパー、スコッチブライトなどを使います
サンドペーパーはそのままペイントするものに当てて、削っていきます。
サンドペーパーは削ったところがわかりやすく、削れているか確認しやすいです。
耐水ペーパーは、水につけて、ペイントするものにも水をつけながら削っていきます。ペーパーの目詰まりを防ぐために、水で流しながら使う感じです。
なので番手が細かくなると、耐水をよく使います。
荒い番手の耐水ペーパーもあります。
水を使っているので、濡らすことが出来ない家電とかには使えません。
削れ具合を見るのも。水をきれいにふき取ってから乾燥させないとわかりにくいとことがあります
スコッチブライトは、カーブの強いところ、ペーパーでは削りにくいところ、水が使えなかったりするときに使います。
スコッチに洗剤つけて、汚れ取りながら削っていく方法もあります。
食器洗う感じと同じですね。
スコッチにも番手がありますが、私はそんなに使わないので1種類しか持っていません。
スコッチの代替として、食器洗いようのスポンジのたわし側が使えます。たわし側で
#1000ぐらいの感覚と思います。もちろん物にもよります。
でもしっかりとした、ペーパーやスコッチで削ることをお勧めします。
削ったあとに、汚れを落とすときにスポンジで洗ってやる使い方がいいです。
平らなものにはペーパーブロック、当て板を使って削っていきます。
ペーパーだけ手で持って削ると、均等にペーパーを当てることが出来なくなったりすることがあるので、当て板を使ったほうがいいです。指にだけ力が入ったりして均等が難しいです。時間もかかります。
点ではなく、面と面で削るイメージですね。
せっかく削ったのに、しっかり削れてなく足付け不足になってたでは後々大変です。
ペーパーの番手選び
ペーパーに裏に書いている#1000とかの数字がペーパー番手になります。
番手は#数字の少ないほうが荒い目になっていて、
- #120以下はかなり粗い目で板金、パテを削ったりするときによく使います。
- #400はサーフェイサー(サフ)を塗る前に
- #600はサフを塗った後に。サフの厚みにもよるので#800~#1000でも問題ないが目が詰まりやすかったりするので、やりながら番手を変える。
- #600~#800ベースカラーを塗るときに。ホワイトボードをブラックで塗る場合ですね。スプレーガンで塗る場合、塗装も厚くなるので、このあたりで削ります。ペーパー目も消えるので
- #1000はエアブラシで塗装する前に削ります。一番良く使います
- クリヤー後の磨き前には、#1000~#2000で段階的に削っていきます。
- #3000とかそれ以上もありますが、ペーパーの値段もぐっと高くなるので、あまり使っていません。
セットになっており、各6枚入っています。仕上げ(磨きまでの工程では使いやすいです)
エアブラシをペイントしても、エアブラシから出る塗料は厚みが薄く、絵を描くときなどは特に塗料の厚み(塗膜)が薄いです。
荒い番手で削った場合、削った溝が深くなるので綺麗なグラデーションがうまくいかなかったり、塗料が引っかかる感じになってしまいます。
なのでエアブラシで絵を描く場合#1000ぐらいがちょうどいいです。
逆に塗膜が薄いといって#2000で削ってやってしまうと、剥がれやすくなったりもします。特にマスキングするときは注意
このとおりにやれば間違いないというわけではありませんし、他の人といってることが違うかもしれません。私の使い方なので参考にしてもらう程度と思ってください。
塗装面の足付けの大切さ動画で
しっかり削っておかないとこうなります。
全く削っていない状態でペイントして、マスキング張って剥がすと・・・
使ったのは、アルミ複合版。絵を描いたりするのに使いやすいものです。
ウレタン塗料をエアブラシで吹いています。
削っていないところは、綺麗に剥がれマスキングに持っていかれています。
塗装面よりマスキングの密着が高かったことになります。
右側は番手#1000で削っています。しっかり削ることで剥がれることがなくなります。
ざっくり言うと、塗装面にキズをつけてそのキズに塗料が食い込んでいくイメージです。
食い込むことで塗装面と塗料が密着します。
削っていないと、ただ塗料が乗っているだけなので剥がれやすくなります。
削っていなくても剥がれない?
例外もあって・・・
これは全く削っていません。
が剥がれません。それはさっき剥がれたペイントより塗料を厚めに吹いているからです。同じくエアブラシで吹いています。たっぷりと
とりあえずは剥がれないといったとこで、衝撃や何かのきっかけで亀裂が入ったり、劣化してくると剥がれてしまいます。
色々やっていると、足付けの重要さがわかってきます。
鉄、アクリル板、アルミ複合版などは
もともと塗料が乗っていたのか?鉄むき出しなのか?など場合によって使うペーパーの番手は変わってきます。
鉄板むき出しなら、錆び止め、色を均等に塗るためにはサフが必要ですし
塗料が乗っているもので、色ごと変える場合は削るだけでもいけます。
もし誰かが塗装している上に塗装する場合は、信頼できそうなプロなら問題ないのですが、素人、手抜きプロがやっている場合その上から何の躊躇の無く、工程しっかりしてペイントしたとしても、前回ペイントが手抜きだと剥がれて大変な目に合うこともあります。
そういったことを逃れるには、全ての塗料を剥がしてから自分で1から下地作ってしたほうが確実な場合もあります。下地しっかりしていても、鉄が錆びている場合もあります。(バイクタンク、自動車とか)
本当にひどい下地もありますからね。
はやめておいてください。その自分で修理しようとしたところをプロは元まで戻すので、
その分余計な工程が増えてしまい、金額も余分にかかってしまうこともあります。
絵を描く場合は、#1000で削って描く
スプレーガンで塗装する場合は、#600~#800で削ります。
アルミ複合版に直接絵を描く場合は#1000で削ってから描きます。
エアブラシだけで描く場合背景描いて、メイン描いてとかでも最初に#1000で削っておけば問題ありません。
木材は
塗料を吸い込んでしまうので、最初にサフを吹いておいたほうがいいです。
スケボデッキなどもそうやってペイントしています
木材でもコーティングしている場合は、サフは無くてもいいです。
この出来の工程は上の記事にも書いてますが、簡単に言うと
- デッキに足付け
- 木材プライマー吹き付け
- サフ
- 下地のシルバー
- ラメ・フレーク
が下地の工程になってます。
ステンレス系の材質は難しい・・・
これは本当に剥がれやすくなるジャンルです。
なぜなら、そもそもの素材が硬い部類になるので
さらにマスキングでデザインしようとすると、しっかり削っていても上記で説明した動画のようにベリベリと剥がれてしまうことがあります。
そこで使うのが、ミッチャクロン
ミッチャクロン塗装可能なものは、密着の悪いメッキ、生アルミ、ステンレス、クロムメッキ等の金属、ガラス、プラスチック等の樹脂。ペーパー研ぎもせずに強力な密着力が得られますと、公式に書いています。染めQテクノロジィ
上のタンブラーはちょっと見にくいですが、キズがわかりますか?
ミッチャクロンはペーパーなしで作業が出来るものとして販売されていますが、少しでも密着性が高まるように私はペーパーで削ってからミッチャクロンを吹きつけ、更にサフ~ペイントしていきます。
塗装前の足付けの必要
塗装前の足付け(ペーパーでの削り作業)の必要性がわかってもらえたと思います。
軽く実験してみるのも面白いですよ。ミスしたことで経験にもなるのでどんどんペイントして楽しみましょう☆
しっかりしたつもりで、剥がれた時ほど悲しいものはありません。
ベテランのプロの方が話していたのは、
といっていましたね。それだけ色々なペイントをしているからいえるのでしょう。