エアブラシに使う塗料は?油性?水性?何がいいの?私が使っている塗料を解説
エアブラシの塗料は、単純に「水性と油性のどちらが上か」で決めるものではありません。作業場所、塗る物、必要な耐久性、においと換気、使える薄め液で選びます。
初心者向け・塗料選びの早見表
| 作業条件・用途 | 選びやすい塗料 | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| 室内・集合住宅・溶剤設備なし | 水性 | 溶剤臭を抑えやすい。ただしミスト対策、換気、製品指定の保護具は必要 |
| プラモデル・模型 | 模型用水性/ラッカー系 | 素材との相性と、塗料メーカー指定の薄め液を優先 |
| ヘルメット・金属・スケボーなどカスタムペイント | 1液型自動車用塗料 | 発色、量、後工程との組み合わせを重視。十分な換気と有機溶剤対策が前提 |
| 細い線・人物画 | 粒子が細かく希釈調整しやすい塗料 | 塗料の種類だけでなく、口径、圧力、希釈率の影響が大きい |
水性でも吸い込んでよいわけではありません。塗料のラベル・SDS・メーカー指定を確認し、換気とミスト対策を行ってください。
▶ YouTube動画:水性塗料と油性塗料を実際に吹き比べる
もくじ
最終的な判断は、におい問題
最初に確認するのは、塗料の性能よりも安全に作業できる場所があるかです。溶剤系を使える換気設備と周囲への配慮ができない場合は、水性を選ぶのが現実的です。
一方、専用の作業場があり、金属・ヘルメット・ボードなどを自動車塗料とクリヤーで仕上げる場合は、油性の1液型塗料が使いやすい場面があります。
結論・私は水性をメインで使う事はないでしょう。
私自身は、換気できる作業場があり、カスタムペイント後にクリヤーまで施工するため、現在も1液型の自動車用塗料をメインにしています。
これは全員への結論ではありません。室内作業、家族や近隣へのにおい、塗る対象、仕上げ方法を考え、水性が合う人は水性を選んでください。
水性塗料を実際に使った例
室内イベントで溶剤を使えない条件では、水性塗料で人物画を描きました。においを抑えやすい点は大きな利点ですが、使用した塗料ではニードル先端への付着が多く、細い線を安定させるためにこまめな清掃が必要でした。
用途別に選ぶならこの考え方
- 練習・紙への線描き:扱いやすいエアブラシ用水性塗料、または使用環境が整っていれば白・黒の1液型塗料。
- 模型:素材を傷めにくく、後から使う塗料やクリヤーと相性が確認できる模型用塗料。
- 金属・ヘルメット・ボード:下地からクリヤーまで同じ塗装系で組める1液型自動車用塗料。
- 室内イベント:会場規則と換気条件を優先し、水性を選択。周囲へのミスト対策は別に必要。
「油性だから細く描ける」「水性だから安全」と一括りにはできません。製品、希釈、口径、圧力、下地と上塗りの相性まで含めて判断します。
油性を使う理由
最初に始めた時は、絵の具とかもやったりしたのですが、水との割合がなかなか合わせられなく、水っぽくなってしまって絵の具はやめました。
エアブラシカップ内で割るのじゃなく、別で多めに作れば問題ないかもしれませんが、面倒です。
今は水性も使いやすいのがでてきているようですが、使っていないのは水性使用には価格が高くなると思っています。水性塗料、専用薄め液、洗浄用など
水性は大量で売っている物はありません。100ml程度のものがほとんどです。(エアブラシ用)そして1000円以上当たり前にします。大きなものを塗る場合かなりの量が必要になってきます。
スプレーガンを使ってボードにクリアー塗ったり、大きいものに塗装する場合は油性が必要になってきます。
水性のクリアーって缶スプレーしかみたことなかったので調べると、業界初で2017年に開発したとなっています。それぐらい最近のものなのでなじみがないですね。
やっぱり描いたもの、塗装したものってクリヤーで保護するほうがいいし、クリヤー塗ると絵が鮮やかになります。
クリヤー前の画像
表面がガザガザしてますよね?
↓クリヤーあり。磨き前
(厳密に言えば、クリヤー後の磨き前なので表面は綺麗に処理された状態です)
上のクリヤー磨き後が↓の画像になります
コンパウンドとポリッシャー使って磨いています。
クリアー・磨き前のほうがいい場合もありますよ。
つや消しになっていてこの方がいいときもあります。クリアーで保護はできているので、艶があるか、ないかの違いだけです。個人の好みですね。
塗装=溶剤(油性)だったので、そのまま油性をつかっているのもあります。
磨き解説してるのでこちらもどうぞ
エアブラシで使う塗料は1液型ウレタン塗料
エアブラシ専用の塗料が必要というわけではありません。
私はエアブラシで使う塗料は、自動車用のプロタッチ1液型ウレタン塗料です。
エアブラシだけでなく、スプレーガンで塗るときも同じ塗料です。
ウレタン塗料とは
元々は2液塗料が自動車用としては主流で、より簡単に同様の塗装ができるようにと言うコンセプトで開発された自動車用塗料です。
1液型なのでシンナーで希釈(薄める)で簡単に使うことができて、ホームセンターで買えるラッカー系よりハイグレードな塗料って感じです。
1液なので硬化剤の必要がなく、自然硬化しないため使用制限もありません(放置しすぎたらシンナーが揮発して固まってしまう)
ムラが出にくく、ミスとのなじみがいい。そして速乾性。
ロックペイント プロタッチ 1液ウレタン塗料

これで買うと原液なので量が多く、シンナーで希釈するのでかなり使えます。
シンナーとの割合は塗料1:1シンナーで一旦割っておきましょう。
エアブラシで使う場合、特に絵を描く時はかなりシンナー量がシビアになるので、その時々で希釈率は変わります。使いにくい、塗料が出にくい時はシンナーで薄めて使います。
最初に買ったらいい色は?
最初はホワイトとブラックがあれば、線、ぼかし、グラデーション、明暗の練習ができます。色数を増やす前に、塗料の出方と希釈に慣れるのがおすすめです。

白と黒だけでも、吹く量・距離・重ね方によって見え方は大きく変わります。まず2色で塗料の出方をつかみ、必要な色を少しずつ増やすと無駄がありません。
洗浄用には洗浄力がより強いラッカー系シンナーを購入しています。
塗料を薄めるシンナーと使用後に洗うシンナーは分けて考えます。プロタッチの希釈には専用品、器具の洗浄には洗浄用ラッカーシンナーを使っています。
洗浄用シンナーを塗料の希釈へ流用しないでください。塗料メーカーの指定を優先します。
ロックペイント
プロタッチシンナー 標準型 016-0773
プロタッチの希釈用。塗料と同じ塗装系の専用シンナーを使い、パナロック用と取り違えないでください。
希釈した塗料の保存容器
私は100ml程度の小分け容器を使います。キャップが確実に閉まり、使用する塗料・シンナーに適合する容器を選び、内容物・希釈日・色名を表示します。飲料容器への移し替えは誤飲の危険があるため行いません。
シンナーは密閉していても少しずつ揮発し、塗料の粘度が変わります。使用前に攪拌し、試し吹きしてから少量ずつ調整します。
自動車用1液塗料をエアブラシ用に希釈し、保存容器へ小分けする手順はこちら
▶ YouTube動画:自動車塗料をエアブラシ用に希釈する方法
超重要!!油性・有機溶剤は危険
油性塗料や有機溶剤を使う場合は、においに耐えられるかではなく、十分な換気、火気管理、周囲へのミスト対策、皮膚・眼・呼吸用保護具を整えられるかで判断します。
- 塗料・シンナーのラベルとSDSを確認する
- 火気や火花の出る工具を近づけない
- 換気しても室内へ溶剤蒸気を滞留させない
- 製品指定に合う手袋、保護眼鏡、呼吸用保護具を使う
- 気分が悪くなった場合は作業を止め、新鮮な空気の場所へ移動する
呼吸用保護具は、面体・吸収缶・フィルターの適合確認と交換管理が必要です。「マスクを付ければ換気不要」ではありません。
3M
防毒・防じんマスク 6000シリーズ
面体だけでは有機溶剤対策になりません。対象物質に適合する吸収缶・フィルターを、製品説明に従って組み合わせてください。
エアブラシで水性を使う
水性は学生のときに使っていた、絵の具、アクリル絵の具、墨汁なんかでもエアブラシで使うことができます。
エアブラシは油性でも水性でも、塗料と言われるものはほとんど使えると思います。口径が基本0.3mmなので適さないものもあるかもしれませんが…

これは水性塗料で描いた作品です。室内のイベント会場で溶剤を使えない条件だったため、水性を選びました。
こんなのも使ってました。
プラモ用のMr.COLOR
ホームセンターで買えるラッカー塗料

絵を描こうと思ったころ、その当時は何の塗料使っていいかもわからず、これ使ってました。
そのラッカーで描いた絵がこれ

ホームセンターで買えるラッカーに、ホームセンターで売っているラッカーシンナー使っていましたが、乾きが早い印象でニードルの先が詰まりやすかった記憶です。この組み合わせが良くなかったのかそれからラッカーは乾きやすい、詰まりやすいイメージでエアブラシには向かないかなって思っていました。
知り合いのベテランエアブラシペインターさんがラッカーで色んなペイント(プロ本業として)やっていたので、ラッカー塗料でも物によっては問題ないんだという印象でした。
油性(ウレタン塗料)のメリット・デメリット
メリット
- 自動車用塗料は色や容量の選択肢があり、カスタムペイントで量を使う場合に向く
- 専用シンナーで粘度を調整しやすい
- 同じ塗装系の下地・カラー・クリヤーを組み合わせやすい
デメリット
- 有機溶剤のにおい、蒸気、ミストへの対策が必要
- 十分な換気、火気管理、保護具、近隣への配慮が必要
- 塗料と専用シンナーの組み合わせを間違えると不具合の原因になる
水性のメリット・デメリット
メリット
- 溶剤系に比べて強い溶剤臭を抑えやすく、室内で選びやすい
- 模型用・エアブラシ用など、初心者が使いやすい調整済み製品がある
- 製品によっては水または専用薄め液で調整できる
デメリット
- 「水性」でもミストを吸い込んでよいわけではなく、換気と保護が必要
- 製品によっては乾燥した塗料がニードル先へ付き、細吹きが不安定になる
- 乾燥後は水だけで落ちにくい製品があり、使用後すぐの洗浄が重要
- 上塗りするクリヤーや素材との相性確認が必要
まとめ:塗料名より作業条件から選ぶ
専用の換気設備がない室内なら水性、換気できる作業場で金属・ヘルメット・ボードを本格的に仕上げるなら1液型自動車用塗料が選択肢になります。どちらも製品指定の薄め液と洗浄方法を守り、まずは少量で試し吹きしてください。
自動車用塗料を選んだ人は、次に1液塗料をエアブラシ用に希釈して保存容器へ準備する方法へ進むと、実際の作業までつながります。












