今回は、フレーク塗装(ラメ塗装)のやり方を解説します。

ラメを吹く方法は、大きく分けると次の2つです。

  • クリヤーをのり代わりにして、その上からラメを乗せる「ドライフレーク」
  • クリヤーにラメを混ぜて、スプレーガンで吹く「ウェットフレーク」

専用のラメガンを持っていない場合は、調味料入れなどを使って上から振りかける方法もあります。

先に簡単に分けると、ラメをぎっしり敷き詰めたい場合はドライ、ムラを抑えて均等に吹きたい場合はウェットが向いています。

方法 向いている使い方 注意点
ドライ ラメを敷き詰めたい・大きいラメを使いたい 専用ガンとエアー調整が必要
ウェット 小さめのラメを均等に吹きたい ガン口径とラメの大きさに注意
ふりかけ 小物やワンポイントを手軽に塗りたい 広い範囲はムラになりやすい

この記事では、実際に使ったラメや道具も紹介しながら、それぞれのやり方と失敗しやすいところを説明します。

動画も先にアップしているので、ラメの飛び方や吹いている様子は動画で確認してもらうと分かりやすいと思います。

ぶりはむ
ぶりはむ
動画を先に見てくれている人も、この記事を見れば何を使っているか分かります。

ラメとフレークは違うもの?

この記事では「ラメ」と「フレーク」の両方の言い方を使っていますが、基本的には同じものと思ってもらって大丈夫です。

人によって呼び方が違う感じです。

塗装関係ではフレークと呼ばれることが多いですが、商品を探すときは「ラメ」「フレーク」の両方で検索したほうが見つけやすいです。

フレーク塗装に使う道具

共通で使うもの

  • ラメ・フレーク
  • ラメを密着させるためのクリヤー
  • コンプレッサー
  • エアーレギュレーター
  • 塗装に必要な保護具

今回ラメをくっつけるために使ったクリヤーは、1液の「にごりクリヤー」です。

1液なので、そのまま使えます。

ロックペイント プロタッチ ニゴリクリヤー 0.9kg

ウェットで必要なもの

  • ラメとクリヤーを入れるスプレーガン
  • ガン口径で通る大きさのラメ
  • カップ内を攪拌するためのエアー

今回使った条件は、口径1.5mmのスプレーガンに0.3mmのラメです。この組み合わせでは、詰まって困ることなく吹けました。

アネスト岩田 W77-11G(口径1.5mm)

業務用グリッター ラメパウダー 0.3mm

0.1mmなど、0.3mmより小さいラメもウェットで吹けます。

DIY MASTER シルバー ラメフレーク 0.1mm

ドライで必要なもの

  • クリヤーを吹くスプレーガン
  • ラメを飛ばすパウダーブローガン

今回使ったラメ用のガンは、近畿製作所のパウダーブローガンK505です。

近畿製作所 パウダーブローガン K505

このガンは、そのままだとラメを入れる容器が大きく、ラメがきれいに飛ばなかったり、エア圧が高くなりすぎたりすることがありました。

そこで容器を小さいものへ変更して使っています。

詳しい改造方法とエアー調整は、こちらの記事に分けています。

近畿 パウダーブローガンK505改の作り方と失敗しない使い方

ウェットフレーク塗装のやり方

ウェットフレークは、クリヤーにラメを混ぜてスプレーガンで吹く方法です。

今回の施工では、にごりクリヤーに対して10%ほどを目安にラメを入れました。

ただし、10%といっても割と適当で大丈夫です。少ないと思えば増やせばいいし、必ずこの量でないとダメという決まりでもありません。

最初から大量に入れず、ラメの出方を見ながら調整するほうが失敗しにくいです。

ウェットで吹く手順

  1. クリヤーにラメを混ぜる
  2. カップ内をよく攪拌する
  3. 目立たない場所やテスト用の板でラメの出方を確認する
  4. 一度に厚くせず、様子を見ながら吹く
  5. 次に吹く前にも、カップ内をもう一度攪拌する

ウェットフレークのコツ

ラメはクリヤーより重いため、そのまま置いておくとカップの底へ沈みます。

混ぜてから少し放置するだけでも、クリヤーとラメが分離します。その状態で吹くとラメが均等に出なかったり、ガンの中で詰まったりします。

吹く前と吹いている途中も、ガンのうがいを使ってこまめに攪拌してください。

攪拌させて吹く。次に吹くときも、また攪拌させてから吹く。この繰り返しです。

それと、一度に吹きすぎないこと。

ラメが少ないからと間髪入れずに吹き続けると、クリヤーごと垂れます。ラメ入りのクリヤーが垂れると修正が大変で、初めからやり直したほうが早くなることもあります。

塗装は急いでやらない、焦らない。

急ぐと、その後の取り返しに余計な時間がかかります。

ぶりはむ
ぶりはむ
特に季節と気温には注意。夏にうまくいった条件でも、気温が下がった冬に同じように吹くと失敗することがあります。

ドライフレーク塗装のやり方

ドライフレークは、クリヤーとラメを別々のガンで吹く方法です。

最初にクリヤーをウェット気味に吹き、その上からドライフレーク用のガンでラメを飛ばして乗せます。

ドライで吹く手順

  1. スプレーガンでクリヤーをウェット気味に吹く
  2. クリヤーが乾く前に、ラメをやさしく飛ばして乗せる
  3. 一度に敷き詰めようとせず、ラメの付き方を確認する
  4. 必要に応じてクリヤーとラメの工程を重ねる
  5. ラメを乗せたあと、上からクリヤーで押さえる

クリヤーはウェット気味に吹く

クリヤーを軽く吹いただけでは、そのあとに飛ばしたラメが弾き飛ばされ、うまく密着しません。

ラメをくっつけるため、クリヤーは少しウェット気味に吹きます。

ただし、ウェットにしすぎると今度は垂れやすくなります。クリヤーだけなら大丈夫に見えても、上から重さのあるラメを乗せると、ラメごとズルズル滑ってくることがあります。

寝かせたボードならまだ大丈夫ですが、立てた状態のものへ吹く場合は特に注意してください。

クリヤーとラメを焦って重ねない

ラメがなかなか乗らないと思い、クリヤーとラメを間髪入れず交互に重ねると、ラメの重さで滑りやすくなります。

焦って一度に敷き詰めようとせず、ラメの出る量やエア圧を調整しながらゆっくりやりましょう。

ドライフレークガンは、強いエアーで一気に飛ばすより、低いエア圧から少しずつ上げて、ラメがやさしく飛ぶところを探すほうがムラになりにくいです。

ぶりはむ
ぶりはむ
ラメの大きさと重さが変われば、同じエア圧でも飛び方は変わります。ラメを変えたら、その都度少しずつ調整してね。

専用ガンがなくてもできる「ふりかけスタイル」

専用のフレークガンがなくても、要はラメがクリヤーの上に乗ればいいので、上から振りかける方法も使えます。

調味料入れのような容器へラメを入れ、クリヤーを吹いた上からフリフリして乗せます。

ふりかけでムラを減らすコツ

  • 対象から少し離し、高い位置から振りかける
  • 一度に同じ場所へかけすぎない
  • 小物やワンポイントで使う

低い位置から振りかけると、一部にラメが固まってムラになりやすいです。

ふりかけだけで全面を敷き詰めることもできなくはないですが、広い範囲はかなり大変です。基本的には小物やワンポイント向けと思ってもらうほうがいいです。

動画では、ふりかけだけで小さいイヤホンを塗装しています。

缶スプレーをのり代わりに使うときの注意

今回の解説動画では、やり方を見せるため、缶スプレーのクリヤーをのり代わりに使っている場面があります。

ただし、そのあとにスプレーガンで塗装を進めたり、グラフィックを入れたりする作品では、缶スプレーとガン塗装を混ぜて使わないほうがいいです。

缶スプレーで始めた場合は缶スプレーで完結させる。

ガンで塗料を吹く場合は、ガン用の塗料で仕上げる。

塗料の相性によっては、ちぢみなどのトラブルが後から出る可能性があります。何が起こるか分からない組み合わせは避けたほうが無難です。

ぶりはむ
ぶりはむ
動画のように試すだけならいいけど、作品として最後まで仕上げるなら塗料の組み合わせには注意してね。

ラメの大きさはどう選ぶ?

ドライなら、ガン口径を通すわけではないので、大きめのラメも使えます。

ただし、ラメが大きくなるほど、そのあとクリヤーで表面をフラットにするのが大変です。

初めてなら、いきなり大きいラメを使わず、小さいサイズから始めるほうが無難です。

0.1mm・0.4mm・0.8mmを実際に吹き、仕上がりまで比較した記事はこちらです。

ラメ比較とドライフレークのコツ|0.1mm・0.4mm・0.8mmの見え方

画像より動画のほうがキラキラ感は伝わりやすいですが、磨きまで完成させた状態も載せているので、ラメ選びの参考になると思います。

ドライとウェットの違い

最後に、それぞれの特徴をまとめます。

ドライフレーク

  • ラメの大きさをあまり気にせず使える
  • ラメを敷き詰めやすい
  • 専用ガンが必要
  • 均等に飛ばすためのエアー調整が難しい
  • 大きいラメほど、その後フラットにするのが大変

ウェットフレーク

  • 比較的ムラになりにくく、均等に吹きやすい
  • ラメをぎっしり敷き詰める用途には向きにくい
  • こまめに攪拌しないとラメが沈んで詰まりやすい
  • ガン口径とラメの大きさを確認する必要がある
  • 一度に吹きすぎると垂れやすい

ふりかけ

  • 専用ガンがなくてもできる
  • 小物やワンポイントなら比較的簡単
  • 広い範囲はムラになりやすい
  • 高い位置から少しずつ振りかけるのがコツ

それぞれに良いところと難しいところがあります。

まずは自分が使いたいラメの大きさと、どのくらい敷き詰めたいかで方法を選ぶと分かりやすいです。

塗装は焦らず、いきなり本番へ吹かず、最初にテスト用の板などでラメの出方を確認してみてください。

キラキラ楽しいですよ。

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