ラメ・フレークの粒径比較|0.1mm・0.4mm・0.8mmの見え方と選び方
ラメ・フレークは、粒の大きさが変わるだけで光り方も仕上がりの印象も大きく変わります。
この記事では、同じシルバー系のフレークを0.1mm・0.4mm・0.8mmの3種類に分け、黒い下地へドライフレークで吹き付けて比較しました。塗り方そのものよりも、粒径を選ぶための見え方に重点を置いています。
0.1mmは細かく均一に見せやすい、0.4mmは粒の存在感と扱いやすさのバランスがよい、0.8mmは一粒ずつが強く光る派手な仕上がりです。迷ったときは、まず0.4mmの見え方を基準にすると大小の方向を決めやすくなります。
もくじ
0.1mm・0.4mm・0.8mmの違いを先に比較
| 粒径 | 見え方 | 向いている仕上がり | 施工時に感じた違い |
|---|---|---|---|
| 0.1mm | 細かな光が面で広がる | 繊細、均一、控えめなラメ感 | 粒が軽く、比較的密度をそろえやすい |
| 0.4mm | 粒と光の両方が分かる | バランスのよいラメ・フレーク感 | 粒の存在感があり、吹き付け量も判断しやすい |
| 0.8mm | 粒が一枚ずつ強く光る | 派手、粗め、アクセントの強い仕上がり | 粒が重く、空気量や吹き付け方の調整がより必要 |
ここでは「ラメ」「フレーク」を、塗装へ加える光る粒という分かりやすい呼び方で併記しています。製品によって材質や厚みも違うため、同じ粒径でも光り方や扱いやすさが完全に同じになるわけではありません。
動画で3種類の光り方を確認
写真では伝わりにくい、角度を変えたときの反射も動画で比較しています。
0.1mm:細かな輝きを均一に見せやすい
0.1mmは粒が細かく、離れて見ると一粒ずつよりも面全体がきらめく印象になります。粒の隙間が目立ちにくく、繊細なラメ感や均一感を出したいときに選びやすい大きさです。
0.1mm単独の仕上がり。画像をクリック/タップすると元画像を開けます。
0.4mm:存在感と扱いやすさのバランス
0.4mmは粒の形が見えながら、0.8mmほど粗くなりすぎません。カスタムペイントらしい輝きを出しつつ、全体の密度も確認しやすいと感じた大きさです。
0.4mm単独の仕上がり。画像をクリック/タップすると元画像を開けます。
0.8mm:一粒ずつの反射が強い
0.8mmは粒そのものがはっきり見え、角度が変わったときの反射も強くなります。その反面、粒の隙間や密度の偏りも見えやすくなります。粒が重いため、今回のドライフレークでは0.1mmや0.4mmより空気の調整が必要でした。
0.8mm単独の仕上がり。画像をクリック/タップすると元画像を開けます。
同じ黒下地で並べると違いが分かりやすい
黒下地へ同じ方法で施工した比較です。画像をクリック/タップすると元画像を開けます。
0.1mmで細かな輝きと密度を作り、その上へ0.4mmを重ねると、面のきらめきに粒の存在感を加えやすくなります。0.1mmと0.4mmを混ぜて一度に吹くのではなく、今回の作例は順番に重ねています。
ただし、カスタムペイントに決まった正解はありません。0.1mmと0.4mmを先に混ぜて使う方法も自由です。混ぜる場合と順番に重ねる場合では粒の散らばり方が変わるので、小さな試験片で好みの見え方を試してください。
大きな粒ほど必ずよいというものではありません。塗る物の大きさ、見せたい距離、キャンディーカラーを重ねたあとの印象まで考えて選びます。迷う場合は、小さな試験片へ候補を吹いて、屋内照明と屋外の両方で確認すると選びやすくなります。
今回は粒径の違いを見やすくするため、黒下地へドライフレークで施工しています。下地色、吹き付ける密度、照明、フレークの材質や色、上に重ねるキャンディーやクリヤーによって、完成時の見え方は変わります。
今回はドライフレークで比較
下地へニゴリクリヤーを濡れる程度に吹き、粘着している間に改造したパウダーガンでフレークを吹き付けました。この記事では粒の比較に絞っているため、ドライ・ウェット・ふりかけによる施工方法の違いは別記事で詳しく解説しています。
0.8mmのように粒が大きくなるほど、ガンから出すための空気量やレギュレーターの調整が重要になります。使用するコンプレッサーや工具の範囲内で、試験片から少しずつ合わせてください。
完成後の光り方も確認
粒を置いた直後だけでなく、キャンディーやクリヤーを重ねた完成状態まで見ると、粒径を選ぶ参考になります。下の画像は、比較に使った板へデザインを入れ、磨いて完成させた動画です。
次の作例は、0.1mmを施工した上へ0.4mmを重ねたものです。細かな輝きを土台にして、その上へ大きめの反射を加えています。
ラメ・フレークを扱うときの注意
- 細かな粒が周囲へ飛散するため、換気し、マスク・保護メガネ・手袋を使います。
- 塗料やクリヤーなどの溶剤を使う場合は、製品の注意事項を確認し、火気を避けます。
- フレークとクリヤーの組み合わせは、いきなり本番へ使わず小さな試験片で相性を確認します。
- 大きな粒ほど表面の凹凸が残りやすいため、仕上げに必要なクリヤー量や研磨工程も見込んでおきます。
まとめ:粒径は光り方から選ぶ
- 0.1mm:細かく均一な輝き
- 0.4mm:存在感と扱いやすさのバランス
- 0.8mm:一粒ずつが強く光る派手な仕上がり
この比較で粒径を決めたあと、施工方法は「ラメ・フレーク塗装のやり方」、使用する道具は「フレークガンの作り方」へ進むと、記事ごとの役割を混同せず確認できます。












